ZOOMでお話会を開催しました。
今回は5名が参加しました。
今回は、「ヤング(若者)ケアラーが自己犠牲して親を守る理由」について話しました。
ヤングケアラーが自己犠牲して親を守る理由
私は、「よしてよせての会」ではほぼ毎日LINEグループチャットでヤング(若者)ケアラーとやり取りする他支援現場や取材も重ねています。
その中で、ヤング(若者)ケアラーと接する機会がありますが、自分より親ファーストの子たちが少なくありません。
例えば、アルバイトの少ない給料で親に仕送りをして自身は一日一食で我慢していたり、携帯の充電を我慢して部屋が暗くなるまで電気をつけず親にお金を渡していたり、自身の体調が優れない中、親のケアを引き受けていたりします。
一方で、「逃げたい」、「死にたい」、「親と離れたい」想いも抱いている場合があり、日々葛藤を抱きながら生活していると感じます。
「親が嫌いな子は少ない」
誤解しないでほしいのは、親がけっして嫌いなわけではない子が多いことです。
ケース事例の中には、家庭やケアが過酷な環境に置かれている子がいて、「俺が住む大阪に引っ越ししたらええんちゃうか」と投げかけます。
ヤングケアラーは「引っ越したいですけどねえ、親の事が気になるんすよ」と返事が帰ってきます。
正直、もどかし~~~ と思う時があります。笑
「仕事・健康・学業などに影響が生じている上に制度やサービスもわからないので話を聞いてほしい、相談にのってほしい」のでしょうね。
各種ヤングケアラーの統計調査において、「話を聞いてほしい」、「相談に乗ってほしい」、「学業や進路のことなど教えてほしい」が上位にくるのは納得です。
代表の奥村は、32歳から認知症祖母と精神疾患やガンの母親を計13年間ほぼ1人で介護を担ってきましたが、介護当初から「施設入所させたい」より「どうすれば一緒に過ごす時間が長くもてるか」を考えていました。
なので、祖母が打撲で入院先から自宅に戻った時、なるべくかまわずにトイレや着替えをしてもらっていました、ADLやQOLの質を落とさないと!!!
祖母は、どんどん気持ちが前向きになっていたのを回想します。
なので、こども・若者と成人ケアラーの違いはあれど、親族を想う気持ちは理解できるんですよね。
我々、大人にできるのはヤング(若者)ケアラーの存在を否定せず、まず傾聴や共感してうけとめる。
次に、話をしっかり聞いてこの子が伝えたいことは何かをヒアリングして、必要であれば多職種で制度やサービスを提案やつなぎ支援をしていく。
ヤング(若者)ケアラー支援においてイロハのイの部分を改めて確認できた回になりました。

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