2/18(土) 若者ケアラー・ミドルケアラーとひきこもりオンライン交流会

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2月18日に「若者ケアラー・ミドルケアラーとひきこもりオンライン交流会」をZOOMで実施。

20代後半~40代の男女8名(仕事などで途中退出含む)が参加し、今までの経験や今後の支援を話し合いました。

「ひきこもり歴20年、精神疾患、家族の自死や介護から経験した必要な支援」

20年前、精神障がいを罹患しご家族を介護しながら数年前にご兄弟が自死した青山さん(仮)。

長年、過酷な経験を積んできて支援者に従事する40代男性は、私たちに「こうして話せたり、吐き出せる場があることは大切ですね」と話しました。

オンラインではありますが、そういう場が作れつながれたのは嬉しかったです。

また、今後国や行政に求めることは、「重層的な支援ですね。介護とひきこもり一個一個が予算や人員離れている。そうじゃなく、介護を経験すればひきこもり状態になる人たちが中年層では一定数いる」と言います。

青山さんのご見解は、まさに私も経験者で同意です。国や行政は縦割れで例えば、ヤングケアラーは子ども家庭庁、ビジネスケアラーは経済産業省、ひきこもりは厚生労働省が管轄と各々個別になるのは、一つでも解決の必要があるでしょう。

「若者ケアラーやミドルケアラーの職場や高齢者施設の理解が不可欠」

元若者ケアラーの女性浜田さん(仮名)は、「学生から社会人の間で親の面倒が必要になる人もいます。就職活動や自分が抱えながらやっていくのは大変ですよ」と切実な実態。

例えば、20代前半の人が「介護で面接に行けなくなりました。別の日を振り替えていただけないでしょうか?」と言われた時、企業の人事や総務などはどう返答するのか、不採用や不利益を被ったら嫌なので言えない人もいるでしょう。介護休暇や休業の取得率は30代未満ではわずか1%台。あってないようなもので今後、ビジネスケアラーの急増に向け早急な取得率アップが望まれます。

さらに、浜田さんは「B型作業所に通いつつ親の介護をして社会復帰を目指していましたが、なかなか難しいです」と厳しい現状がうかがえます。

別のミドルケアラーの立岡さんは、重度の親の介護と仕事を両立している「ビジネスケアラー」ですが、「一部の社員からは介護だから早く帰れていいね」と陰口を叩かれました。立岡さんは「違うんです。今、コロナ禍でデイサービスやショートステイが使えないのです。だから、終日在宅介護でケアするしかないのです」と訴えたといいます。

当会のメンバーや取材からも同様の声を何件か聞きました。介護者に全く否がないどころか家族を無償で介護するのは素晴らしいことなのに周囲の無理解に人権が軽視されるのはどう考えても理不尽。

アフターコロナ以降は、高齢者施設や病院も過度にコロナを恐れず、会社は介護者への理解を更に深めていただけるのを願う次第です。

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