「ぶっちゃけ言います。国や行政の支援の狭間にあるケアラーとひきこもりが、いきがいや夢をもつにはお金と人が必要です、なぜなら…」
20代若者ケアラー男性。父親から「母親のケアしているのを周囲にバラしたら殺すぞ」と言われたのと、母親が心配でケア中。就労継続支援に勤務するものの、親にお金を貸すなどして先日、「所持金は46円」と連絡があり、緊急物資提供した上で遠方までアウトリーチ対応。
40代ミドル・就職氷河期ケアラー。父親からの20年近いDVをうけ「男には勝てない」とLGBTQの「T」に憧れるが、就職氷河期LGBTQへの無理解が重なり就職活動や就労に苦労。職を転々としているうちに40代で母の介護が必要になる。貯金や両親の年金が少なく毎月綱渡りの生活…。
上記は今までに出会ったあるいは当会メンバーのほんの一例にすぎません。
奥村も32歳から「若者(ミドル)ケアラー」(就職氷河期)の一人。仕事を続けるか、幼い頃から大好きな祖母と一緒に過ごすか悩んだ結果、「祖母の在宅介護」を選択。
合間に母親のガン・脳梗塞・精神障害が重なり気がつけば13年…。身内の莫大な借金で裁判所や闇金まで走って手続きしたり、男性1人介護者で周囲に打ち明けられずひきこもりになったり、介護で昼夜逆転が当たり前だったりと色々ありました。
当時、国や行政から「介護者へのサポート」は特にありませんでした。
在宅介護の終わりからなんとか仕事ができる体制になったことと、多くの方々の支えがあったことが重なり今の仕事や支援活動に至っています。
近年、「こども」への手当や支援は厚くなってきましたが、「若者」や「ミドル層」ケアラーやひきこもりの支援する人やお金は全然足りていません。
「ヤングケアラー」の支援年齢が30歳未満(状況によって40歳未満)になりましたが、じゃあ40歳以上はどうなるの?ってことです。
「ぶっちゃけ言います、日本の未来、このままではほんまお先真っ暗です」
40歳以上といえば、人口のボリュームゾーンで今後介護者が続出する世代。最近、「ビジネスケアラー」、「介護と仕事の両立」、「ダブルケア」のワードが注目されていますが、就職氷河期や団塊ジュニア世代が中心。
この世代を何十年も放置した政治、正社員の採用を抑制した企業、派遣社員採用の結果、新卒採用で正社員に就職できず派遣・パート・無業状態の人達が急増。ゆえに、年金未納者や預貯金の少なさや単身者が多くなりました。奥村自身、全く自慢にはなりませんが、就職氷河期世代介護者のため、40歳過ぎてもいまだ単身者、貯金が少ない、海外旅行が行けないなど当たり前のことがなかなかできていません…。
加えて、核家族化や少子高齢化が急進行している状況ですよね。報道では少子化が15年も早く進行しているといいます。30代後半~50代が年金を受け取る側になれば、当然負担が重くなるのは今や未来の若者達ですよね。今でも会社員の給料の半分近くが税金と社会保険でもっていかれる時代…。
ですから、私は日本では大変珍しいミドルや就職氷河期ケアラー(若者含む)の居場所、アウトリーチ、LINEグループチャット、講演・研修会などで活動してきました。
なんとか、支援の狭間にあるケアラーやひきこもり達が人や社会とつながって、「いきがい」や「夢」をもって社会で活躍してほしい願いをこめて。
助成金・補助金などミドル層やひきこもりは本当に少ないです。かといって、当事者の支払能力は当然ながら低いため、収益が大変あげにくいのが現実です。
支援の狭間の人たちをサポートするには、個人・団体・企業様などからの寄付が不可欠です。
1口1万円から寄付の受付をしております。ご理解とご協力の程何卒宜しくお願い致します。
振込先 三井住友銀行 宝塚支店 口座番号 4001181 口座名義人 オクムラシンゴ
ケアラーとひきこもりと家族支援団体「よしてよせての会」代表 奥村シンゴ
住所〒535-0022 大阪府大阪市旭区新森4-23-7 Viletta新森公園306号室
メールアドレスyoshiteyosetenokai@gmail.com

