ミドルケアラーと就職氷河期ケアラーとひきこもりの居場所をオフラインは兵庫県宝塚市をメインに、オンラインはZOOMに作りました。
ヤングケアラーや若者ケアラーの相談窓口や居場所は増えてきましたが、ミドルケアラー・就職氷河期ケアラーや中年層の引きこもりや生きづらさを抱えた人たちの居場所がほとんどありません。
例えば、介護離職は年間10万人で横ばい、介護休業は４０～44歳男性３、６％、女性３．１％ ４５歳～４９歳男性５．２％、女性４．１％の低い取得率にとどまっています。
さらに、深刻なのは正社員を希望する人は17.5%にとどまっていることです。「就業意欲低下」、「ブランク期間の長さから採用されても職場で通用するか不安」、「介護・育児・病気で就職すらできない」などが原因となっています。
ゆえに、介護やひきこもり期間が終了したとしても、経済的・精神的に影響が大きく残る人たちが大勢いるのがわかります。加えて、同世代に相談相手がいないか（親が若いため、就職氷河期ケアラー前期に見られやすい）、中年層のプライドや羞恥心から周囲に打ち明けにくい傾向があります。
私事で恐縮ですが、32歳で母と祖母の介護のため介護離職後、ひきこもりの期間が祖母の在宅介護期間を中心に6年間続きました。当時を振り返れば、「周囲に相談しても状況は変わらない」、「なるべく30代の男性が介護しているのがばれたくない」と思ったものです。
したがって、経済的・精神的な不安から中年層は意欲の低下や孤立に陥りやすい状況を少しでも打開すると共に何かきっかけをつかんでもらえる会にできればと思います。
